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岡村周一の世界観

マネジメント 思考 D&I

スマホネイティブの部下との接し方

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昨日の記事であなたの課題はググれないから考える習慣を身に着けておくことが重要だよ、ということを書きました。

あなたの目の前の課題、ググれますか?

最近は便利な時代になったものですね。 「キルヒホッフの法則ってどんな法則だっけ?」 「学問のすゝめを書いたのって誰だっけ?」 「松岡修造っていまどこにいるの?」 自分の知らないこと、忘れたことなど、気 ...

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その中で私が思ったこと「これからは探すことはするが考えることをしない社員が増えてくる」という仮説に基づき、上司として今後どのように接していけばいいのか?ということについて書いてみます。

まず前提として、私はこうした世代の違い、価値観の違いはD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)の世界の話だと考えます。

つまり、今までの自分の価値観が通用しないってことを前提として接する必要があると考えるんです。

今の40代以上の人は、仕事の中でネットを利用して答えを探すということは信じられませんでした。キャビネットに並んでいる分厚い資料を探したり、書籍の考え方を利用して自分自身でアレンジしたり、試行錯誤し考えながら仕事を進めてきたものです。

なのでこういう社員を見ると、管理職の人はこういう風に思うんじゃないですかね。

「こうした課題に向き合うには、自分で考える力をつけなくてはいけない。だからまずは自分で考えろ!」

考える力をつけることは非常に重要です。なので探すのではなく考えろ!こう伝えることで考える習慣がつくと思ってしまいます。

ところが実際はどうでしょうか?

昨日の記事に書いたネット世代の思考回路をここにもう一度書きます。

わからない問題にぶつかる

ネットで調べてみる

ネットでは見つからない

あきらめる

ここに1つポイントがあります。それは「この思考回路に『考える』というプロセスがない」ということです。

これはどういうことか?私の実際の経験をお話ししますね。

実は以前の私は先ほどのように「まず自分で考えろ」という思いを持っていました。なので、

岡村
〇〇、先日の課題順調に進んでる?
部下
うーん、色々調べてはいるんですけど、なかなか見つからなくて。。
岡村
そうか。どうやって調べてるの?
部下
ネットでググって同じような課題がないかなぁって見てます。
岡村
これってネットで見てわかるような課題とちゃうで。まずは自分で考えてみないと。
部下
わかりました。やってみます。

数日後・・・

岡村
あれから大分時間が経ったけど全然報告なくない?
部下
すいません。
岡村
どこまでできたか見せてみ。ん??あれから全然進んでへんやんか??
部下
すいません。
岡村
どうして進んでないん??
部下
何から手を付ければいいかわからなくて。。。
岡村
え?まずは自分で考えろって言ったやんな?(怒)

こんな感じで「考えろ」って言っても「考えたけどわかりませんでした」というように考えることを促してもきちんとしたアウトプットが出てこなかったんです。

これは、これまで自分で考えて答えを出してきた私たちの世代と、考えるというプロセスがないスマホネイティブとの大きな違いでした。

つまり、考え方がわからないから何をすればいいのかわからなのです。

普段考えていない人はどう考えていいのかわからないんですね。普段中国語に触れたことのない人が「まずは中国語でしゃべってみ」と言われても何を言えばいいのかわかりません。(「ニーハオ」とか「シェイシェイ」くらいしか出てこないw)

それと同じで考えたことがない人に「まずは考えてみ」といってもどう考えればよいのかわからないのでできないんです。

その事実に気づき、これは私自身のマインドを変える必要があると感じました。

そこで私が行動は、

私自身の思考回路を見せる

ということをしました。例えばこんな感じです。

岡村
私ならまず「この課題がなぜ出てきたのか」を調べてみるかな。

部長に報告したいから、明日の商談で必要だから、とか理由とか誰に見せるとかいつまでに必要かとかがそこで見えてくる。

そして「本当に解決しないといけない課題かどうか」ってのをちょっと考えてみるのがいいかもね。

何でかというと、理由を探ってみると実はたいした課題じゃない可能性もあるからね。

だから本当はやらなくても良かったり、もっといいやり方があったりということが見つかったりする。

・・・

こんな風に自分だったらどう対処していくか?というアプローチを最初は部下と一緒にやってみるんです。そうすることで、部下は少しずつ「どう考えればいいか?」というアプローチが見えてきます。

実はこのステップが大切なんですね。

このステップを飛ばして「まずは自分で考えろ!」と言い放つのは、車の運転ができないのにいきなり「まずは運転しろ」と言っているようなもんです(他にもいろいろ例えが出てきます(笑))

考え方がわからない人には、まず自分の思考回路を見せてあげる

このアプローチ、おすすめです!

一応補足しておきますと、若い世代がみんなこうじゃないです。優れた思考を持った人はたくさんいます。(特に私が外資系コンサルティングファームで勤務しているのも大きいでしょうが)ただ、今の管理職層でもそうだしスマホに依存してしまう人ほど、思考停止に陥りやすいということは知っておいた方がいいですね。

私の尊敬するトップコンサルが私に直接こんなアドバイスをくれました。

人が車だとして、考えることをしないとギアが錆びてしまう。
錆びたギアに入れようとしても、入らなくなってしまう。
だから常に物事を考えておく習慣を持つことが重要だ。

運動不足の人がいきなり100mダッシュすると肉離れやケガをしてしまうように、普段考えない人に急に考えろといってもそれは無茶ぶり以外の何物でもありません。

急に激しい運動したらケガにつながりますが、少しずつ運動する習慣をつけていれば激しい運動にも耐えられるようになります。

まずは部下に寄り添って、そこから少しずつ自分で考えもらう習慣をつけてもらうことですね。

部下の育成には時間がかかるものです。でもそれはマネージャの重要な仕事の1つであり、言いっぱなし、やらせっぱなしはマネージャとしての仕事を放棄しているのと同じなのかもしれないですね。

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