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岡村周一の世界観

雑感

わかりやすい講師ってどうなんだろう?

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自分は人に何かを教えることが好きです。

なのでセミナーとか研修といった、人に教えるための機会に高いモチベーションを持って取り組んでいます。

でも最近いろいろ思うことがあるんです。それは、

わかりやすい講師・面白い講師って本当に聴き手の役に立ってるんだろうか?

説明がものすごく腑に落ちてわかりやすかったり、会場が爆笑するような面白いネタを持っていたりという講師は評価や口コミが広がって人気講師となっていきます。

企業研修でそういった講師がいると、横のつながりで色々お仕事をいただけたりもします。

私も以前はセミナーコンテストという講師No.1を決める大会のグランプリに出場したという実績もあって、多くの主催者様に講師として呼んでいただけました。そしてその時は、聴き手の皆さんが理解できるようにできるだけわかりやすく、面白いセミナーをしようと努力していました。

今はセミナー活動は自粛していますが、当時はこうして聴き手のことを考えながら試行錯誤してきたもんです。

でも最近思うんですよね。

人気講師の人が話すセミナーや研修って、本当にお客様の役に立ってるんだろうか?もしかしたらその講師だけが儲かって、誰の役にも立っていないんじゃないか?

なんでこういう事を思うようになったのか?

それは、わかりやすい・面白い講師の話を聞くと、できた気分になってしまうからです。

例えば自分が知らない分野について、できる方法をわかりやすく説明してもらったたとしますよね。分かりやすい説明なので、やり方が理解できるんです。

あるいは面白い話をする講師の講座を受けると、その講座に対して「面白かったなぁ。この人いいね」みたいな感情を受けるわけです。

いずれにしても、講座の満足度は高く、自分のモチベーションも上がり、これでできるようになったという気持ちになれます。

問題はここにあるんですよね。

実は「わかる」と「できる」は全くの別物で、わかっていてもできるかというとそうではないんです。

で、ここである落とし穴は、話がわかりやすい講師ほど、できた気持ちにさせるのがうまいので、そこで満足してしまう場合が結構あるんです。

私はプレゼン講座の中で「今日のプレゼン良かったです!」とか「面白かったです!」というリアクションをもらうプレゼンターは最低だ。と辛口のことを言っています。

その理由は

プレゼンの目的は聴き手を行動させることであり、プレゼンターの話に満足してもらうことではないからです。

つまり、

わかりやすい講師、おもしろい講師でも、聴き手の実践・行動・結果につながらない講師ってどうなんだろう?って思ってしまうわけなんです。

そう思うと、わかりやすい講師、面白い講師って、受講者をモチベートするきっかけにはなるかもしれないけど、逆にそこで受講者の行動を止めてしまう可能性もあるよなぁ。と思うようになってきたんです。

ちなみにメンタリストのDaigoさんも、英語勉強法の書籍の中で「予備校のカリスマ講師、人気講師の講座は要注意」といった類のことを書かれています。理由は私の考えと同じです。

自己啓発セミナーによく参加する人っているじゃないですか。

自己啓発セミナーって、結局その人をやる気にさせて日常生活を素晴らしいものに変えていくのが目的なのに、そのセミナーの信者みたいになってしまうような人っていますよね。もちろんリピーターを生むというビジネス面では成功しているかもしれないですけど、結局その人自身はそのセミナーに依存してしまい、結局何も成し遂げられていない人になってしまっています。

英語勉強法ジプシーとかもそうですよね(笑)

つまり本質的な話としては、多少説明が下手でも、話が面白くなくても、受講者の行動や成果につながるようなセミナーや研修を目指すべきであって、方向性を間違えてはいけないということです。

ビジネス的に面白いセミナーや研修の方がニーズが高まります。なのでスタートはどうしてもそうなってしまうのは致し方ないですが、あくまでそこは本質的には違うという事を知っておいてほしいですね。

私も「わかりやすさ」「おもしろさ」は突き詰めて行ってます。でも本質的には、その先にある「どうすれば受講者は行動してくれるか?」「どうすれば結果を出してもらえるか?」という問いに対する答えを突き詰めて行かなければいけません。

極論を言うと、同じ団体から何度も何度も呼んでもらえ、受講者の顔ぶれも同じというセミナーや研修をしている講師はタレントや芸人と同じです。団体側はその投資に対する費用対効果をきちんと見極めるべきです。(娯楽として呼んでいるのなら別ですけどw)

あと、こうした立場にある講師は自分の教えが下手クソだと自戒するべきですね。

いつまで経っても顔ぶれが変わらないセミナーや研修って、その受講者が成長していないという証明ですもんね。

もちろん素晴らしい講師の方もたくさんいます。私も色んなセミナーがきっかけで自分を変えることができました。これからも講師として活動していくために、何を突き詰めなければいけないか、それを考えながらこれからも活動を続けていこうと思います。

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